福島原子力災害を経た原子力のあり方

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Fukushima Nuclear Disaster

Kamo Beach

 

水素爆弾について

2017.03.28

はじめに

広島・長崎に投下された原爆で威力は十分過ぎるのにも関わらず、なぜそれより50倍から100倍も威力が大きい水爆が開発されるのか。私には理解できない。

 

本解説の基になっている情報の多くはインターネットに公開されていた。しかし、そのようなサイトの幾つかは機微な情報を含んでいたせいか、北朝鮮が水爆開発に手を染めるころに遮断された。

 

公開情報を基にして、私が理解する範囲内で、できるだけ易しく「水素爆弾」を説明してみたい。

 

慣性閉じ込め核融合

DとTを含む核燃料材料に外部から慣性力を与え、核燃料を瞬時に高温・高密度に爆縮する。慣性力とは、ゴルフボールをゴルフクラブで打ち、撃力によってボールを前方に飛ばすことに例えることができる。

 

水爆によっては、原爆が発生する中性子を6Liと反応させ(式(2))、水爆本体の内部でトリチウムTが製造される。

 

慣性閉じ込め核融合の大まかな概念を図4に示す。これは筆者が想像する模式図である。中心部にDT核燃料を集中させ高密度状態を作るために、幾何学的な対称性が重要である。そのため、まず球対象が考えられる。これに加えて、図3に示す軸対象の円筒形も想定可能である。円筒形の場合、中心部の空洞に詰め物を入れることで威力を調整することが可能であろう。時間経過はA,B,C,Dの順である。

Bakushuku Keiak
図4 慣性閉じ込め核融合の模式図

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Three Dogs

 

 

原子力災害と呼ぼう

2017.04.29

巷では福島の「原子力事故」という言葉が多用されているが、事態を正しく表す言葉は「原子力災害」である。「事故」で済ますことは、事態を過小に評価する習慣につながる。

 

2011年3月11日、東北地方にM9.0の巨大地震が発生した。この地震が誘発した巨大な津波が福島第一原子力発電所を襲い、3基の原子炉で炉心がメルトダウンするINESレベル7の事故が引き起こされた。ここまでは、「事故」でよい。

しかし、その後、大量の放射性物質(放射能)が環境に放出され、広い地域が汚染された。その結果、20万人近い住民が突然に避難を余儀なくされ、彼らの日常生活に大きな障害が発生した。2016年11月の時点でさえ、8万4千人の人々が県内外に避難している。    続きはこちら

 

 

反骨を貫いた科学者の

秋山明胤さん

2017.04.20

化学者・秋山明胤さんが2016年11月に亡くなられていた。

 

秋山さんは東京工業大学の先輩であり、大学の同僚であった。我が家が現在の住所に越してきた1983年以来のご近所の人でもある。彼は、弱者に優しい、科学センスに優れた有能な研究者であった。

 

しかし、東京工業大学においては不遇であり、助手のまま定年退職された。人から聞いた話によれば、上司であった教授の不正を告発した事件があり、そのペナルティとして、大学関係者が秋山明胤氏を昇進させない旨の申し合わせをしたようだ。その結果が助手での定年退職である。

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