原子力、エネルギー、放射線についての解説

 

線量測定のトレーサビリティ・システム

 

放射線の線量(シーベルト単位)は放射線測定器を用いて測定されます。このとき、測定された数値は世界共通の基準に従っていることが必要です。測定された線量値は、長さならばメートル、質量ならばキログラムなどと同様に、国際標準の下に各国が国家標準を定めています。

日本における線量測定のトレーサビリティ・システムは図1のとおりです。

 

DoseTraceability


国際標準はフランスの国際度量衡局(BIPM)が担っています。日本の国家標準は、つくば市にある産業技術総合研究所が提供します。国家標準の下に、特定2次標準を含めた2次標準があります。

放射線測定器が表示する線量値は、産業技術総合研究所あるいは2次標準機能を有する機関において検定することができます。

 

原子力、エネルギー、放射線