2014.6.11
原発を再稼働する電力会社は原発に対するサイバー攻撃に対応しなければいけない。現在、サイバー攻撃は空想のものではなく現実の問題である。例えば、イランのウラン濃縮工場にサイバー攻撃が加えられ、濃縮用遠心分離機が破壊される直前まで至ったとのことである。真相は不明であるが。
アノニマス(集団)-Wikipediaより転載 |
今時のプラント設備はコンピュータで運転・管理されている。原発も例外ではないはず。もしも、原発を運転制御するコンピュータに外部からウイルスが送られて、原発が暴走したならば、福島事故のような事態が発生する恐れがある。
サイバー攻撃を防ぐための簡単かつ確実な方法は原発を制御するコンピュータを原発建屋から外部へ接続しないこと。あるいは原子力発電所のネットワークを所外から遮断することである。本社と原子力発電所をネットワークで繋ぎ、本社に居ながら現場のデータを見たいという欲望を捨てることである。
原発あるいは原子力発電所のコンピュータが所外のネットワークに接続されている限り、サーバー攻撃は避けることができないと覚悟するべきである。セキュリティソフトを高度化して攻撃を防ぐことは考えないこと。外部から遮断すると言うシンプルな対策は、世界最強のIT企業で活躍した友人が教わりました。
中国の古典に登場する矛盾が良い教えである。どんなに強固な盾を作っても、それを打ち破る矛が発明される。人間が作成したセキュリティソフトは必ず人間によって破られる。
六カ所村の使用済核燃料再処理工場もサイバー攻撃の標的になるので対応しなければならない。原発よりも再処理工場の方が危ういかもしれない。